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東京高裁 第3回口頭弁論、控訴審が結審 (2012年9月14日)

「私たちは絶対にあきらめません。地方裁判所の判決を取消し、私たちに正義の判決を与えてください」(ヘルマンさん意見陳述)
 9月14日の東京高裁第3回口頭弁論は、インドネシアからヘルマンさんを迎えて開かれました。
 ヘルマンさんの住むタンジュン村は、計画ではダム湖に沈まないはずの村でした。しかし、実際は村の多く2メートルも冠水し、村人は家や農地を捨てて高台に避難せざるをえませんでした。明らかな測量ミスです。しかし「自主的な」避難ということで、補償金は満足に支払われていません。ヘルマンさんは、このズサンのコトパンジャン・ダムのプロジェクトの被害の実態を意見陳述しました。
  ・ヘルマンさん意見陳述内容 >>
 裁判はこの日の陳述をもって結審となり、判決日は12月26日(水)となりました。
 ヘルマンさんは裁判後、経産省前の反原発テントひろばを表敬訪問しました。
 夕方には「支援する会」の年次総会が開催され、高裁判決に向けた活動の討議などを行いました。
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・第3回口頭弁論フライヤNo.1 (PDF) >>
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コトパンジャン・ダム
被害者住民を支援する会

〒162-0814
東京都新宿区新小川町6-38 大曲マンション201
www.kotopanjang.jp

 

ボランティアスタッフ募集中です。お気軽にご連絡ください。


Last Update : 2023/1/15
Since     : 2002/8/3 




日本で初めてのODAを問う裁判

日本のODA(政府開発援助)によるコトパンジャン・ダム建設で、インドネシア・スマトラ島では23,000人がふるさとを強制的に奪われました。5,396人の現地住民が原状復帰と補償を求め、日本政府・JICA(国際協力機構)・東電設計(=東京電力グループ)を被告として、裁判中です。
 日本政府はODAの基本理念を「開かれた国益の増進」としています。「援助」とは名ばかりです。「国益」=グローバル大企業の利益のために、地元住民を犠牲にした「海外版ムダな公共事業」を行い、さらには原発までODAを利用して輸出しようとしているのです。
 「国益」のための「援助」、住民泣かせの「援助」はやめさせましょう。ぜひ、裁判にご支援お願いします。



(ダムの呼称について)

 インドネシア・スマトラ島の住民・自治体・マスコミは『コトパンジャン(Kotopanjang)』と言います。 
 一方、日本政府・インドネシア政府は本件ダムを『コタパンジャン(Kotapanjang)』としています。
 Kotoは地元ミナンカバウ語、Kotaはジャワ語でいずれも「町」を意味します。現地の言葉・文化を尊重する立場から、私達は『コトパンジャン・ダム』としています。