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Last Update : 2014/1/18
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日本で初めてのODAを問う裁判
日本のODA(政府開発援助)によるコトパンジャン・ダム建設で、インドネシア・スマトラ島では23,000人がふるさとを強制的に奪われました。5,396人の現地住民が原状復帰と補償を求め、日本政府・JICA(国際協力機構)・東電設計(=東京電力グループ)を被告として、裁判中です。
日本政府はODAの基本理念を「開かれた国益の増進」としています。「援助」とは名ばかりです。「国益」=グローバル大企業の利益のために、地元住民を犠牲にした「海外版ムダな公共事業」を行い、さらには原発までODAを利用して輸出しようとしているのです。
「国益」のための「援助」、住民泣かせの「援助」はやめさせましょう。ぜひ、裁判にご支援お願いします。
(ダムの呼称について)
インドネシア・スマトラ島の住民・自治体・マスコミは『コトパンジャン(Kotopanjang)』と言います。
一方、日本政府・インドネシア政府は本件ダムを『コタパンジャン(Kotapanjang)』としています。
Kotoは地元ミナンカバウ語、Kotaはジャワ語でいずれも「町」を意味します。現地の言葉・文化を尊重する立場から、私達は『コトパンジャン・ダム』としています。
スマトラ島南東部のバンカ島に原発建設計画
バンカ(BANGKA)島を訪問した。昨年の7月末に開催された”ODAを問う国際連帯シンポジウム”で、WALHI(ワルヒ:インドネシア環境フォーラム)のベリー全国執行委員長から同島での原発建設計画が急速に具体化され、その輸出国として日本が有力であるという報告を受けていたからである。その計画はまだ正式に決定されていないにもかかわらず、住民への説明が始まっているということであった。建設予定地には行けなくても、現地で反対運動に取り組んでいる人々に会い、直接原発建設計画の進行状況と日本の関与について確認するため訪問を実施した。今回の訪問は、コトパンジャン・ダム裁判でご協力をいただいているIさんの多大な助力により実現した。
バンカ島はスマトラ島の南東部に隣接し、同島の半分程度のベリトゥン(BELIYUNG)島と周辺の多数の島で構成されるバンカ・ベリトゥン州の州都パンカルピナン(PANGKALPINANG)の所在地である。州全体の面積は日本の四国ほどもあり、ジャカルタからバンカ島までは飛行機で約1時間である。そしてこの島はシンガポールやマレーシアの人々から「第二のバリ」と呼ばれており、この地域に駐在する日本人も多数訪れているということである。バンカ島に飛行機が近付くとサンゴ礁に囲まれた美しい海岸線が続いていた。しかし、空港に近付き高度を下げていくと、眼下に異様な風景が広がっていた。熱帯林が至る所ではぎ取られ、白い土が露出して、その中に無数の池が出来ているのである。これがこの地が原発建設の最有力地になった原因であることは、あとで説明を聞いて分かった。