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12月12日「支援する会」総会を開催、新たな運動体COA-NETを結成

 「支援する会」は、昨年12月12日に第12回総会を開催しました。突然の衆院解散・総選挙で選挙運動の最終段階という時期でしたが、多くの方々に参加していただきました。
 ご参加いただいた方々には、改めてお礼申し上げます。

 この総会は、今までとは大きく異なるものになりました。昨年までの総会は、コトパン裁判の情勢(証人尋問や判決など)にあわせて開催してきました。もちろん、最高裁への逆転決定を求める運動は常に必要なのですが、この時期に総会を開催した最大の理由は、CSC条約締結から日印原子力協定締結に向かう、またODA大綱改定をめぐる重要な局面だったからです。そして、このような情勢と運動強化の必要性に応えるために、「支援する会」から独立した新たな運動体である「戦略ODAと原発輸出に反対する市民アクション」(略称:COA-NET)の結成会を総会後に開催しました。
 さらに、昨年7月の国際シンポジウムに参加したインドCNDP(核軍縮と平和のための連合)で活動する反原発運動活動家のクマール・スンダラム氏を再度招請し、参院議員会館での省庁交渉や「支援する会」総会・COA-NET結成会(12日)、「インドの原発事情を学ぶ会」(11日)や「平和と民主主義をめざす全国交歓会」東京集会(13日)などの市民集会で原発輸出反対、CSC・日印原子力協定反対の訴えをしてもらいました。
 今後「支援する会」は引き続きコトパン住民への支援を行いながら、インドネシア全体のODA被害者や原発建設反対運動との連帯を追求し、COA-NETは当面インドを中心とした反ODA、原発輸出反対の国際連帯運動を追求していくことになります。両団体は今後とも連携を維持し、相互の運動を強化していくことを方針化しています。
 みなさまのご支援と積極的な協力をお願いいたします。


 ◆インドネシア現地から連帯のあいさつ
 ・インドネシア環境フォーラム(WALHI)西スマトラ代表 ウスライニ氏:(日本語) (インドネシア語)
 ・アンダラス大学教授 グスティ・アスナン氏:(日本語) (インドネシア語)

 ◆戦略ODAと原発輸出に反対する市民アクション(COA-NET)のブログ

 ◆「支援する会」総会と新運動体結成会への参加の呼びかけ

コトパンジャン・ダム
被害者住民を支援する会

〒162-0814
東京都新宿区新小川町6-38 大曲マンション201
www.kotopanjang.jp  

 

ボランティアスタッフ募集中です。お気軽にご連絡ください。


Last Update : 2023/1/15
Since     : 2002/8/3




日本で初めてのODAを問う裁判

日本のODA(政府開発援助)によるコトパンジャン・ダム建設で、インドネシア・スマトラ島では23,000人がふるさとを強制的に奪われました。8,396人の現地住民が原状復帰と補償を求め、日本政府・JICA(国際協力機構)・東電設計(=東京電力グループ)を被告として、裁判を行いました。
 日本政府はODAの基本理念を「開かれた国益の増進」としています。「援助」とは名ばかりです。「国益」=グローバル大企業の利益のために、地元住民を犠牲にした「海外版ムダな公共事業」を行い、さらには原発までODAを利用して輸出しようとしているのです。
 「国益」のための「援助」、住民泣かせの「援助」はやめさせましょう。



(ダムの呼称について)

 インドネシア・スマトラ島の住民・自治体・マスコミは『コトパンジャン(Kotopanjang)』と言います。 
 一方、日本政府・インドネシア政府は本件ダムを『コタパンジャン(Kotapanjang)』としています。
 Kotoは地元ミナンカバウ語、Kotaはジャワ語でいずれも「町」を意味します。現地の言葉・文化を尊重する立場から、私達は『コトパンジャン・ダム』としています。