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【資料】西スマトラ現地紙がコトパンジャン・ダム問題を特集


『沈んだ10の国の歴史物語』
 「パダン・エクスプレス」紙より(翻訳:事務局)

 17年前、西スマトラとリアウの10の村が、日本政府の借款によるコトパンジャン水力発電所ダム建設の為にインドネシア政府によって沈められた。その5年前、4866世帯が、自分たちの先祖の地を去らざるを得なかった。20年が過ぎ、追いやられた人々は、藪の中のさとうやしのように暮らし、泥の中で息をするように暮らしている。これが、沈んだ10の国の歴史物語である。ぜひ読んでください、忘却に抗う為に。
 -- ファジャール・R・フェスキー(リマプル・コタ)

第1話 昔は健康で豊かだった、今は薬も買えない(2014年1月20日付)
第2話 「我々にはもう威信がなくなってしまった」(2014年1月21日付)
第3話 ゴム園184ヘクタールが売却済、261世帯が家を持たず(2014年1月22日付)
(以下、順次翻訳を掲載する予定です)

コトパンジャン・ダム
被害者住民を支援する会



 

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Last update : 2014/3/2
Since     : 2002/8/3
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日本で初めてのODAを問う裁判

日本のODA(政府開発援助)によるコトパンジャン・ダム建設で、インドネシア・スマトラ島では23,000人がふるさとを強制的に奪われました。5,396人の現地住民が原状復帰と補償を求め、日本政府・JICA(国際協力機構)・東電設計(=東京電力グループ)を被告として、裁判中です。
 日本政府はODAの基本理念を「開かれた国益の増進」としています。「援助」とは名ばかりです。「国益」=グローバル大企業の利益のために、地元住民を犠牲にした「海外版ムダな公共事業」を行い、さらには原発までODAを利用して輸出しようとしているのです。
 「国益」のための「援助」、住民泣かせの「援助」はやめさせましょう。ぜひ、裁判にご支援お願いします。



(ダムの呼称について)

 インドネシア・スマトラ島の住民・自治体・マスコミは『コトパンジャン(Kotopanjang)』と言います。 
 一方、日本政府・インドネシア政府は本件ダムを『コタパンジャン(Kotapanjang)』としています。
 Kotoは地元ミナンカバウ語、Kotaはジャワ語でいずれも「町」を意味します。現地の言葉・文化を尊重する立場から、私達は『コトパンジャン・ダム』としています。